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牧場といえば、ハイジが駆けっこしているような山麓の高原か、さもなくば北海道のような広大な土地に存在しているイメージがある。綿菓子のような雲が浮かぶ青空のもと、果てしない丘には牛が戯れ、カウベルがカランコロンと鳴り、クローバーの周りではモンシロチョウが舞い、梢では雲雀が囀っている。そんな絵が浮かんでくる。
ところが現実はそうもいかないもので、日本では零細規模の酪農家が狭い土地で乳牛を飼育し、毎日頑張って牛乳を生産しているのだ。練馬区大泉学園町にある小泉牧場はこの典型であろう。大泉にありながら小泉とはこれいかに、と言いたくなるが、下らない冗談はともかく、今となっては23区内唯一の乳牛牧場である。かつて酪農家は板橋区等にも何軒もあったが、さすがに時代の流れには打ち勝つことができず、とうとう1軒だけになってしまった。

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小泉牧場


西武池袋線の大泉学園駅から歩いて10分もかからない所にこの牧場はある。したみち通りと白子川に挟まれた狭い土地には40頭ほどの乳牛が飼育されている。牧場のすぐ裏には白子川が流れているのだが、かつて板橋区大谷口付近にあった牧場も石神井川やその支流に沿った場所にあったから、酪農を営む上で川沿いという立地は重要なのだろう。
飼料タンクには明治乳業のロゴが張られてあり、ここで搾乳された牛乳の出荷先なのだろう。




牧場の裏側
白子川に沿った立地
パッと見では牧場だと気付きにくい




牛舎の様子


周囲を住宅に囲まれているため、酪農ならではの異臭や粉塵など様々な問題を抱えているに違いない。その一方、23区唯一の牧場として近隣住民や学生・生徒に対して開かれた環境作りにも心がけているようであり、牧場を経営なさっている方のご苦労には頭が下がる。

私が訪れた日も、ホルスタインが牛舎の内外でそれぞれ干草を食んでいた。動物のいる風景は心が和む。私もつい眺めこんで長居してしまった。




牛さん、こんにちは


所在地
 練馬区大泉学園町2-7-16 地図(MAPFAN)
 


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