飯山線
 津南駅
 津南駅前温泉 リバーサイド津南


飯山線からバスで…
 戸狩野沢温泉駅
 野沢温泉 大湯


 戸狩野沢温泉駅
 野沢温泉 麻釜の湯


 戸狩野沢温泉駅
 野沢温泉 熊の手洗い湯


しなの鉄道
 戸倉駅
 上山田温泉 亀の湯


 戸倉駅
 新戸倉温泉 戸倉国民温泉


長野電鉄
 湯田中駅
 湯田中温泉 楓の湯


 湯田中駅
 渋温泉 信玄かま風呂








飯山線


津南駅 津南駅前温泉 リバーサイド津南

所要時間(片道):駅舎内

<行き方>
改札を出てすぐ右へ。受付で料金を払い、2階へ上がる。
駅前に駐車スペースあり。

所在地:新潟県中魚沼郡津南町外丸
MAPFANによる地図表示

電話:0257-65-4733

営業時間: 10:00-21:00 冬季:10:00-20:00

定休日: 月曜

入浴料金:500円

泉質等:単純泉 33.6℃


 駅舎内に立地しているという、まさに鉄道で旅行する人にはもってこいの温泉である。改札と同じフロアにある受付で料金を支払い階段で浴室のある2階へ上がるのだが、いかにも駅内の施設だけあって階段の踊り場や窓には、実物の信号機や転轍機、行先表示の札、写真、切符など、おそらく鉄道マニアには垂涎のものと思われる飯山線グッズが展示されている。

お風呂自体は典型的な公営の日帰り温泉で、広々とした浴室にはカランが多くあり、シャンプーやボディーソープも備え付けられているので心地よく汗を流せるのだが、しかしこれといった特徴はなく、内装も至って控えめな色調だ。強いて言うならば、お風呂に浸かりながら真下を走る飯山線の列車を眺められる点が、このお風呂の特徴かもしれない。

 私の入ったお昼頃には地元の老人が2人ほどいただけで、広いお風呂を存分に楽しむことができた。尤もここの利用客は地元の方が多いようで、皆自動車に乗ってここまでやって来る。しかも設立者が意図したであろう鉄道旅行者の利用は、飯山線の本数自体が少ないこともあって、さほど多いようには思えない。ということは、駅舎の中にあるという意義が果たしてあるのかどうか、聊か疑問に感じてしまった。

 お湯は無色透明の単純泉だが、ややすべすべ感があった。浴槽のお湯を見たとき、ここのお湯は薄い黄色を帯びているのかと思ったのだが、よく見ればそれは浴槽のタイルの色であった。鉄分を含む温泉にありがちな色だったのでつい勘違いをしてしまったわけだ。実に本物っぽい色だった。設計・建設時にこのタイルを選んだ人は、お湯に透けた時の効果を狙って色を選定したのだろうか、などという邪推すら働いてしまった。なおここは明らかにお湯を循環させている。

 ロッカー、シャンプー、ボディーソープ、ドライヤー、サウナあり。1階にてタオル等購入可能。食事処もあり。

(余談)
 時間があれば、駅から2キロほどの所にある蕎麦屋「とみざわ」の蕎麦を食べてほしい。越後妻有地方ならではの「へぎそば」を食べさせてくれるのだが、ここの手打ち蕎麦がとても美味い。香り、歯ごたえ、味、喉越し、いずれも秀逸だ。
行き方…駅前の道(国道405号)をひたすら真っ直ぐ進み、国道117号に突き当たったらそこを左折。坂を上がりきった国道沿い左側にある。木曜定休。

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飯山線からバスで…


戸狩野沢温泉駅から 野沢温泉 大湯

所要時間(片道):バスで17分 バス停から徒歩2〜3分

<行き方>
駅前からバスに乗り、終点で降りる。バス停から見える大湯商店街・旅館街のアーチを潜り、坂を登っていけば突き当たりにある。

所在地:長野県下高井郡野沢温泉村
MAPIONによる地図表示

電話:------

営業時間: 5:00-23:00

定休日:なし

入浴料金:無料

泉質等:単純硫黄泉 66.2℃ pH8.5


 野沢温泉のランドマークとも言うべき立派な湯屋建築だ。建物そのものは新しそうだが、造りは昔の湯屋を模している。
 野沢の外湯13湯は全て浴室と脱衣スペースが同じ空間にある古典的スタイルだ。室内には硫黄の臭いが充満していた。

 大湯は床と浴槽のヒバを除けば全て杉で建てられており、建物を見ているだけでも楽しめる。浴槽は二つに分かれており、手前が「ゆる湯」で奥が「あつ湯」である。私が訪れた時は朝だけあってか誰もおらず、普段は利用客で賑わっているというこのお風呂を独り占めすることができた。それでも入口には、数時間後にこのお風呂でテレビの撮影が行われるのでその間は使用禁止になる、という旨の書かれた紙が貼ってあり、さすがは名湯の外湯であるとひとりで納得してしまった。 野沢ビギナーの私は「ゆる湯」から入ろうとしたのだが、ゆるい筈がとても熱く、慌てて水道の蛇口を捻って水で薄めた。熱いお湯を水で薄めるのは野沢の入浴流儀である。しばらくするうちに湯加減も程よくなり、体も熱さに慣れてきたのでドブンと浸かってみた。いざ入ってみるとお湯の熱さが実に心地よい。お湯には湯の花も浮かび、硫黄の香りも益々満ちてくるようだ。

 壁にはこのお風呂の縁起らしきものが書かれている明治期の木板が提げられていたが、湯気があまりに濃いのでちっとも読めず、その分お湯の良さを堪能して、さも縁起を読んだつもりになって自己満足して湯から上がった。
 なお、「あつ湯」の更に奥には、上がり湯兼飲泉処のような一角がある。ここのお湯は糖尿病に効果があるそうなので、普段から糖尿病まっしぐらな食生活をしている私は、思う存分若干硫黄の味がするお湯を飲んだ。 観て、入って、飲んで、実に素晴らしい温泉だ。

 備え付けのものは一切無し。

 
     外観及び浴室

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戸狩野沢温泉駅から 野沢温泉 麻釜の湯

所要時間(片道):バスで17分 バス停から徒歩2〜3分

<行き方>
駅前からバスに乗り、終点で降りる。バス停から見える麻釜商店街・旅館街のアーチの下辺り。

所在地:長野県下高井郡野沢温泉村
MAPIONによる地図表示

電話:------

営業時間: 5:00-23:00

定休日:なし

入浴料金:無料

泉質等:含硫黄・ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 86.2℃ pH8.8


 外見こそ若干観光色があるものの、中は至って素朴で、大湯のように浴槽が二つあるわけではなく、熱い湯が注がれる湯舟がひとつあるだけ。

 しかし、こうしたシンプルなお風呂の方が愛されるのか、それとも単なる偶然か、私の訪問時には先客として地元の方が入っており、この方から入浴の流儀をたっぷり教えてもらった。曰く、「ここ(麻釜の湯)はやたらに熱いから、すぐ水を入れて」「くれぐれも脱衣スペースの床を濡らさないように」「足拭きマットがズレていたらちゃんと直して」「出るときは水の栓を確認して」等々である。野沢の外湯は湯仲間という地元の有志によって維持管理されており、そのお蔭を賜り無料で入浴できるわけだ。だから利用者としてもマナーを守って有志の方々の好意を台無しにしてはいけない。麻釜の湯を訪れたお蔭で直に湯仲間精神に触れることができ、より野沢のお湯を楽しむことができた。

 地元の先客の方が仰るとおり、ここのお湯は実に熱い。源泉は野沢名物「麻釜」の下釜であり、そこから引いているとなれば熱いのも頷ける。野沢の外湯では、誰かが入っていると大抵蛇口を開く音が聞こえるようだ。野沢の蛇口の音は風土の特徴的な音のひとつと言えるかもしれない。
浴室に漂う硫黄の匂いといい、湯の花の浮かび具合といい、てっきり大湯と同じ泉質かと思っていたのだが、成分表を見る限り大湯と麻釜のお湯はその質が異なるようだ。野沢は実に奥が深い。

 余談だが、私が服を着ようとした時、荷物や服を置く棚が至る所ビショビショになっていた。当日外は吹雪いていたのだが、ここの建物は外と中を板壁一枚で隔てているだけなので、室内と外気の温度差のために壁へ直に取り付けられている棚に結露が発生したのだ。もし、同じようなコンディションだったら、服の置き方に要注意である。



     外観及び浴室

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戸狩野沢温泉駅から 野沢温泉 熊の手洗い湯

所要時間(片道):バスで17分 バス停から徒歩5分

<行き方>
駅前からバスに乗り、終点で降りる。バス停から若干北へ向かうと麻釜商店街・旅館街のアーチがあり、その左手に熊の手洗い湯へ案内するアーチや看板があるのでそれに従って進み、途中にある「洗濯湯」の所で右に曲がればすぐ。

所在地:長野県下高井郡野沢温泉村
MAPIONによる地図表示

電話:------

営業時間: 5:00-23:00

定休日:なし

入浴料金:無料

泉質等:単純硫黄泉 43.3℃ pH8.8


 上述麻釜の湯で出会った地元の方に「是非行ってみてください」と奨められて訪れたのがこのお風呂だ。中心街からやや離れた場所にあるためか鄙びた趣きを強く感じる外観である。「熊の手洗い」という曰くのありそうな名前は野沢温泉の発祥に関わるもので、建物の表にはその縁起が書かれた木板が掲げられている。

熊の手洗い湯縁起
当野沢温泉発祥の湯と称せられる本鉱泉は、今を去る約一二五〇年前の養老年間元正天皇の御宇、一猟師適此の地に到り射止めし巨熊の跡を辿れば、小溜池に掌を洗うを見る。怪みてひそかに窺えば、先刻負傷を鉱泉の湧出口に浸し居りたり。此に於て人々木の根を伝い草を分け此処に居を移せしものにて、因に効用は外傷火傷切疵勿論、高血圧症其他諸々の疾病に顕著な効用を示すものなり。
昭和十八年九月誌
(原文旧字体、句読点なし)

 なるほど、こうした由来があるのならば野沢に来てここに入らない手は無いのだ。

 タイル張りの浴槽は手前が熱いお湯、奥が温いお湯の二つに分かれており、手前の熱湯は麻釜から引いているもので、奥のぬる湯が熊の手洗湯のものである。熊の手洗湯の源泉はこの近くに建立されている薬師堂の裏にある。私が見たときには雪に埋もれてさっぱり確認できなかったが…。高温のお湯が多い野沢にあって、珍しくこの熊の手洗湯は湯温が低く、水で薄めることなくそのままで入ることができるのだ。湯の花も浮かび、程よい湯加減で、非常に気持ちが良い。

ところでここの建物は換気のために上の方が開いているのだが、そこからなのか、それとも壁の隙間からなのか、外の雪が浴室中に吹き込んでおり、窓の桟や棚の至る所が真っ白になっていた。床もキンキンに冷たくなっていて、裸足ではちょっとつらい程だった。ま、これも鄙びた温泉の味わいかもしれない。

 なお、<行き方>で記したように、ここへ来る途中には「洗濯湯」なるものがある。一見すると他の共同浴場とおなじような浴槽があるのだが、これは地元の住民が文字通り洗濯するために用いるための浴槽なのである。また熊の手洗湯前には温泉玉子を作るための「玉子湯」というものまである。これらは温泉と生活がいかに密着しているかを窺い知ることができる施設だ。



     「熊の手洗湯」の外観及び浴室



     「洗濯湯」の外観及び室内。「洗濯湯」は浴用ではないので入れない。

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しなの鉄道


戸倉駅 上山田温泉 亀の湯

所要時間(片道):駅からバスで約7分、下車後徒歩1〜2分ほど。駅から徒歩約25分。

<行き方>
バス…駅前から上山田戸倉温泉への循環バスに乗り、上山田温泉バス停で下車。バス停前の十字路を山側へ右折してまっすぐ行けばすぐ。
徒歩…駅前から伸びる道を真っ直ぐ進み、戸倉中学校の交差点を左折。しばらく行って千曲市役所戸倉庁舎前の交差点を右折し、千曲川に架かる大正橋を渡って、突き当りを左。道なりに真っ直ぐ進むと上山田の温泉街に入る。萩原館前にある上山田温泉バス停前の十字路を山側へ右折してまっすぐ行けばすぐ。

所在地:長野県千曲市上山田温泉1-28-23
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電話:026-275-1001

website(戸倉上山田温泉観光協会)

営業時間: 13:00-23:00

定休日:毎月16日・月末日

入浴料金:50円

泉質等:単純硫黄泉 47.3℃


 なんと街中の銭湯が50円である。しかも地元住民ならば20円! 戸倉上山田の方は幸せ者だ。大抵良質の温泉は、お湯の汲み上げや加温を必要としない場合が多いために値段が安い。ここはその典型だろう。

 鉄筋コンクリート造の建物はやや草臥れた外観を呈しているが、やはり地元の方に愛されているのだろう、道路に面した女湯からはおばちゃん達の陽気な話し声が溢れてくる。津々浦々どこの共同浴場でも元気で賑わっているのは女湯である。同じ頭数が入っていても男湯は対照的にまるでお通夜のような静けさであり、共同浴場へ訪れるたびに平塚らいちょうの言葉が満更ではないように思えてくる。

 この亀の湯は、上山田温泉発祥の湯と言っても過言ではない。明治期に温泉を見つけ出すべく千曲川の河原を探査していると、多数の亀が群がっている水辺を見つけた。そこを調べると川底の水が温かいことが判明し、ボーリングをしてみたら目出度く熱泉が噴出した。そこでお湯の存在を知らせてくれた亀に因んで「亀の湯」と命名し、明治36年の開湯に相成ったという次第である。

 浴室には硫黄の匂いが漂っている。浴室内の金具が黒ずんでいるのはその硫黄のためだろう。
カランは水しか出ないので、桶で直接浴槽のお湯を掬うオールドスタイルで体を洗う。瓢箪を縦に4等分した断面のような形をしている浴槽には、透き通ったお湯が常に注ぎ込まれて、そして常にオーバーフローしている。新鮮そのものだ。本来液体に用いるべき表現ではないが、とても柔らかい感触を有するお湯で、フワフワした感じがした。温泉街の情緒が存分に味わえるお風呂である。

(余談)
 近くにある居酒屋「古波久」では郷土料理「おしぼりうどん」が食べられる。メチャクチャ辛い大根おろしの絞り汁に信州味噌を溶かし、それをつけ汁にして食べる釜揚げうどんである。たしかに市販の大根でも部分によっては辛いが、ここで使っている大根は尋常ではない辛さで、滅多にお目にかかれるものではないだろう。辛さを信州味噌で薄め、同時に味をつけてゆくのだが、大根と味噌がうまく調和して、これが実に美味い。寒い日に食べると体がとても温まる。

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戸倉駅 新戸倉温泉 戸倉国民温泉

所要時間(片道):徒歩15分ほど

<行き方>
駅前から伸びる道を真っ直ぐ進み、戸倉中学校の交差点を左折。しばらく行って千曲市役所戸倉庁舎前の交差点を右折した後、すぐ左折して路地に入る。その路地を数百メートル歩けば左手にある。

所在地:長野県千曲市戸倉芝宮2228-2
MAPIONによる地図表示

電話:026-275-0457

website(戸倉上山田温泉観光協会)

営業時間: 8:45-22:00

定休日:毎月2日(祝日の場合は翌日)

入浴料金:270円

泉質等:アルカリ性単純泉 38.5℃


 一見すると街中にある普通の銭湯のようで、中に入ってみてもやはりその想像通りであった。人間たるもの普通が一番使いやすいのか、私の訪れた夜8時頃、駐車場では車がひっきりなしに出入りしており、中も洗い場が全て埋まっているほど賑わっていた。

 ここは余程お湯を自慢したいらしく、脱衣場には大きく「当浴場は、浴槽・カラン・シャワーにいたるまで、すべて100%源泉水の掛け流しとしております。また、飲用の許可も受けておりますのでご利用ください。」と書かれており、同様の内容が記された張り紙も数枚あった。その中には当世の温泉事情を汲み「100%源泉なのでレジオネラ症には無関係」と書かれたものがあったのだが、レジオネラ「菌」を「症」と書いてしまうところに地方らしい純朴さが滲み出ており、愛嬌すら感じられる。

 飲用の許可が出ているというから早速飲んでみた。硫黄の風味はするものの、上山田の亀の湯とは似て非なる泉質であることには間違いない。しかしお湯の柔らかさには共通した感触を覚えた。
成分表によれば源泉の温度は40度を下回っているので、浴槽のお湯は源泉100%のお湯を加温したものと思われるが、カランから出るお湯はどうやら源泉そのままのお湯らしく、体へかけるには丁度良いぬるさであった。このためか、カランはお湯と水には別れておらずに、ぬるいお湯が出る栓だけとなっている。
面白いことに洗い場の床にも3箇所のお湯の吐出口があり、そこからも沢山のお湯が流れて床のシャボンを洗い流している。お湯が相当豊富なのだろう。

 特に備え付け品などはなし。ドライヤーは1回20円で、番台に頼んで貸してもらう。

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長野電鉄


湯田中駅 湯田中温泉 楓の湯

所要時間:駅のすぐ裏。徒歩約1〜2分。

<行き方>
改札を出たら線路に沿って左に行き、引込み線の踏切を渡れば左手すぐ。施設自体が旧駅舎やホームに隣接しているので、とてもわかりやすい。

所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏3227
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電話:0269-33-2133

website

営業時間:10:00-21:00

定休日:第1火曜(祝日の場合は翌日)

入浴料金:300円

泉質等:ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 93.2℃


 平成15年4月にオープンしたばかりの公営日帰り温泉施設で、駅の真裏(旧湯田中駅舎の横)に建てられているため旅行には都合の良い立地である。
 湯田中や渋といったこの辺りの温泉には外湯が多く点在しており、その趣もお湯の質も素晴らしいのであるが、いずれも地元住民か旅館宿泊客でないと利用できないシステムになっているため(扉に鍵がかかっている)、立ち寄りの観光客にとってこの楓の湯の開業は実にありがたい。立ち寄り客は駅前で、外湯巡りをする宿泊客は温泉街で、という棲み分けができたわけだ。

 さすがに出来たばかりとあって、中は非常に綺麗だ。駅の裏手という限られたスペースに建てられたために建物は細長い形状をしており、幅の狭さゆえか全体的にこじんまりした印象を受けた。設備も充実していて、タオルさえ買えば手ぶらで行っても何ら問題はないだろう。物騒な昨今だけありロッカーも数多く設置されていた。
浴室には2タイプあり、月替わりで男女を入れ替えさせている。私が訪れたときの男湯は、内湯が御影石の浴槽で、露天風呂が鉄平石風呂であった。なおもう一方は、内湯が檜の浴槽で、露天風呂が岩風呂となっている。

 無色透明のお湯は、案内書によれば100%源泉掛け流しらしい。たしかに吐出口のお湯はかなり熱く、湯の花も浮遊している。悲しい哉、設備の整った温泉浴場を見ると条件反射的に「循環装置を使用しているもの」と思いこんでいる節があるのだが、ここのお湯はそんな私の思い込みを打破してくれた。

 なお表には無料の足湯がある。ここのみならず、湯田中や渋では玄関前に足湯を置く旅館を何件か見かけたが、そんなに足湯って流行っているのだろうか。

 ロッカー、シャンプー、ボディーソープ、ドライヤーあり。タオル購入可。

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湯田中駅 渋温泉 信玄竈風呂

所要時間(片道):駅からバスで約5分、下車後徒歩約5分。駅から徒歩20分ほど。

<行き方>
バス…駅前から上林温泉行か蓮池行・硯川行バスに乗って渋温泉で下車し、バス通りの山側に並行している渋温泉のメインストリートに入って一番奥まで行くと温泉寺があるので、そこに建てられている看板に従い寺境内の階段を上がってゆくと到着。

所在地:長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
MAPIONによる地図表示

電話:0269-33-5730

営業時間:10:00-19:00

定休日:木曜

入浴料金:330円(内30円は入湯税)

泉質等:-----(成分表示なし)


 湯田中と同様にここ渋温泉も地元民と宿泊客以外は外湯の利用が出来ない。そうした中でこの信玄竈風呂は貴重なお風呂である。
 境内に入って料金を支払う際、受付のお婆ちゃんに「ここは普通のお風呂じゃありませんけど大丈夫ですか」と聞かれた。どういうことかと言えば、ここは一般的な温泉浴場ではなく竈風呂と称する日本版サウナがメインなので、湯船に浸かって汗を流すつもりで来られても困るよ、という意味なのである。
とはいえ、中には小さいながらも檜の浴槽があって、源泉のお湯が注がれているから、このお湯に入れば問題ない。ただしこのお湯はとても熱いので、野沢温泉の外湯のように、入る前に水で薄める必要がある。なおお湯を口に含むと鉄のような味がした。

 渋温泉は今から1300年程前に僧侶の行基によって発見されたといわれており、その後京都の東福寺の僧侶がここで草庵を結んだのが温泉寺の創立となった。戦国時代には武田信玄から寄進を受けたため、それ以来武田信玄を開基と定めて寺の紋を武田家と同じ四菱とし、現在に至っているらしい。この施設自体は1984年に建てられたらしく、施設の基本コンセプトとして、この寺を開いた僧侶ゆかりの東福寺にある竈風呂(日本版サウナ)を模造し、開基である武田信玄を偲んで、信玄竈風呂とネーミングされたようだ。

 この日本式サウナの内部はまさに竈のような形をしていた。床には莚(むしろ)が敷いてあり、イスや籐の枕が置かれている。枕に頭を乗せて横になると、はじめのうちは大して熱くないのだが、次第に床の下から温泉の熱が伝わってジワジワと効いてくるのだ。このジワジワ感がとても気持ちよい。低温サウナだから長い間中にいても苦にならず、じっくり入ってたっぷり汗を流すには丁度良い具合になっている。

 この施設には温泉以外で気になるものがある。和合道祖神である。浴室へは受付前の階段を降りて行くのだが、その降りた先には大きな木彫りの道祖神が鎮座しており、その横には絵に描かれた同じ道祖神が飾られているのだ。 信州は道祖神の多い地方として知られており、特に農村部でよく見かけるのだが、道祖神信仰はセックスと農業生産を結びつけたものであるから、結構生々しい形状のものも多く、この竈風呂で飾られている道祖神もそのひとつである。なにしろ女性の方は女陰そのものの形をしていて、片や男性は仮性包茎のオチンチンそのものなのだ。元来日本の伝承文化は性に対して非常に奔放であって、それは生産を第一義とする農本主義社会であるからなのだが、ここに来てそれを改めて実感させられた。もしエロに対して抵抗力のない方がここを訪れるならば、覚悟が必要かもしれない。



     外観及び浴室



     竈風呂内部の様子及び和合道祖神

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